お金を貯めるためには“数値目標”と“プラン設計”が必須
おはようございます。
資産運用学教授の長岐(ながき)です。
私は、銀行員だった経験に基づき、お金に関する基本的なことを分かりやすく、お伝えしていきます。
大切なのは、具体的な数値目標
ここで、改めて考えていただきたいのが「何のために」「いくらのお金が」欲しいのか、ということです。
自分自身の中できちんと納得できる答えを、あなたは持っていますか?
何のためにいくらのお金を貯めたいのか、いくらまでお金を増やしたいのかというのは、つまりは「どのような人生設計を考えているか」ということです。
その実現のためにお金はいくらあればいいのか、ということですね。
ただ単に「老後が心配だから」「お金は無いよりはあったほうがいいから」なんて言う理由では漠然とし過ぎています。
結局いくらあれば安心できるのかが自分でもわからず、いくら貯めても、いつまでたっても不安が消えないまま・・・ということでは人生において幸せになることはできません。
具体的な数値目標を描いておくことが大切です。
さあ、早速しっかりと考えてみてください。
あなたはこれからの人生でどんなことをしたいと思っていますか。
どんな家に暮らし、どんな人々と付き合いたいですか。
どんなふうに生きていきたいですか?
そしてそのためには、どれくらいのお金が必要でしょうか。
目標を決めたら紙に書いてみよう
さあ、「何のために」「いつまでに」「いくらのお金を」貯めたいかが明確になったら、次のステップです。
よく言われる成功法則のひとつに、
「具体的な目標を紙に書けば、それは現実のものになる」というのがあります。
これは、脳に目標を刷りこむことが目的です。
脳は、明確にイメージできるものについては、それが想像なのか現実なのかを判断することはなく、イメージ沿った行動を自動的に始めます。
そして目標に合った情報を、どんどん吸収していくのです。
ここでの目標のつくり方のポイントは、なるべく現実に近い数値から小刻みに始めることです。
例えばダイエットで考えると納得してもらえるはずです。
いきなり10キロ痩せたい!と決めても、なかなか実現に向かって努力が続きません。
目的には絶え間ない動機づけが必要だからです。
実は、人間の脳にはある法則があります。
それは「痛みを避けて、快楽を求める」というものです。
簡単に言ってしまうと、「楽しいことはどんどんやる、辛いことは避けたい」というわけです。これをうまく使って、目標の動機づけをしていくことが大切です。
そのコツをご紹介しましょう。
① その目標を達成すると、自分にとって快楽が得られる
いかに達成後のいいイメージを持てるかどうかが大事です。
例)「月収を今より10万円増やせれば、今よりも便利な場所で広いマンションに引っ越しができるなぁ。お風呂やキッチンも広くなる!」など
② その目標を達成すると、今感じている辛さを解消できる
今感じているコンプレックスや不安を解消できるような目標を立てます
例)「そうなったら、彼女を部屋に呼んで一緒にくつろぐこともできるな。今の部屋にはとても呼べないけど・・・」など
③ 目標達成が測定可能であること(数値や単位が明確である)
数字、期限を決めます。
例)「来年のクリスマスまでに**万円貯めて、引っ越ししたい」など
この3つのコツを使って目標を立ててみましょう。
そしてそれを紙に書いてください。
書いた紙は部屋に貼り出してもいいですし、人目が気になるようなら小さなメモに書いて財布の中などに忍ばせておくのもいいでしょう。
毎日何度でも目で確認できることが大切です。
目標ができたら、次は達成までの計画(プラン)を立てます。
ムリなく実行できるプラン設計がポイント
計画を立てる際のキーワードは「いつまでに」「どんな状態に」です。
何年後にどのくらいの財産を得ていたいのか。
その財産というのは現金なのか、不動産なのか株なのか、あるいは宝石や絵画などの美術品なのか。
さらに、なるべく短いスパンの計画の中に、小刻みで目標を落とし込んでいきます。
一つ一つのステップがムリなく実現できるくらいにまでブレイクダウンすることがポイントです。
例えば今25歳のあなたが40歳までに都心に家を購入したいと思っていて、7000万円貯蓄したいと考えているとしましょう。
今の貯金がゼロの場合、「15年後までに7000万円貯める!」という目標を立てたとしても、何から始めればいいのかまったく思いつかず、金額の大きさに気が遠くなるばかりではないでしょうか。
それでは日常の行動には何一つ反映されません。
そんな場合には、
「最初の1年間は毎月3万円ずつ貯める」などというような、今の自分でもすぐに始められる目標を立てます。
そうすれば1年後には36万円が貯まっています。
3年続ければ100万円を超える貯蓄ができていることになりますね。
もちろんそのまま毎月3万円ずつでは7000万円にたどり着くことはできません。
ある程度まとまった金額になったタイミングでそれを元手に投資や運用で増やすことを考えてみる。
もう少し大きな金額になったら、今度はそれを頭金にしてワンルームマンションのローンを組み、大家さんになる。
そうすると毎月の収入が・・・というふうに、実現可能な数字の目標を立てて、ステップバイステップで一段一段、上を目指して進んでいきましょう。
*この記事以外にもコラムをアップしています。その他コラムはインベスターズギルドのコラムサイトでご覧ください。http://investorsguild.jp/column/money-lifeplan/
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