投資家に必ず必要なものー投資哲学2
そして、二つめの共通点は、始めた直後に、大きな失敗をしているということです。
その失敗を教訓に、自分なりの投資哲学が完成し、それに基づいて投資活動を行った結果、
比較的短期間で「経済的自立*」を手にすることができたというわけです。
*経済的自立とは、不労(資産)収入で生計が成り立つ状態を言います。
最初に、投資哲学ありき、なのです。投資哲学を持ち、そこからぶれない。
これは、プロのファンドマネージャーを評価する際にも、見るポイントです。
投資哲学とは、プロの場合なら、例えば、
A:「借金をせずに良好な財務状態を保ち商品開発スキルがありながら、割安企業を発掘します」
とか、
B:「借金はしていても良いので、成長する分野に多くの投資をし、今後の成長が期待できる企業を発掘します。」
といったものになります。
そして、自分の投資哲学に何があってもこだわり続けるのが、優秀なマネージャーとされています。
例えば、A氏の哲学は、割安企業を発掘すること。
ですが、ITバブルの時代には、多くの割安企業投資家が、全く割安ではない、むしろ割高の企業を購入していました。
理由を聞くと、「成長性が見込めるから」
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「あなたは、成長性より割安銘柄を発掘することを哲学とし、その銘柄選択に高いスキルを持っているのですよね?なぜ、成長性を理由に買ったのですか?」
「・・・」
このように、プロでも、自分の銘柄選択が自分の投資哲学から離れて(ぶれて)しまうがあります。
そういうマネージャーは、遅かれ早かれ損失を出します。
ぶれたら、負けなのです。