リスクを取らないリスク2
ですが、年平均2%の利回りで35年投資を行っていれば、今の100万円は35年後に200万円になり、今と同じだけの購買力を確保できます。
これが、「リスクを取らないリスク」「持たざるリスク」です。
ここから20年、30年は、この持たざるリスクが、これまでの20年より大きくなる見込みです。
これまでの20年はデフレでしたから、先ほどの例で言うと100万円の貯金が35年後に100万円である一方、
100万円だった車が35年後に例えば80万円になる、という環境でした。
なので、貯金しておいても良かったのです。
ですが、今はアベノミクス政策の下、政府・日銀がデフレ脱却を経済の最優先課題とし、消費税増税時には価格転嫁を促進する方針を取ったこともあり、再びの消費税増税の際にも同じ政策を取ることが考えられます。
また、昨年6月から原油価格が約60%も下落した影響で、コアCPIの上昇は抑えられていましたが、ここへきて原油価格は上昇に転じており、ここからは上昇する見込みです。
こういった背景から、今後インフレ率は上昇トレンドで推移していくと見られています。