投資におけるリスクって?3
ここで、目をファンドに移してみましょう。
ファンドの案内などには、「シャープレシオ」という言葉が書かれていることがあります。
これは、リスクに対してどれだけのリターンが期待できるかを表す指標で、これが高いほど投資効率が良くなります。
投資効率が良いとは、取ったリスク1単位に対して期待できるリターンが高い状態を指します。
シャープ・レシオは、分母にリスク、分子に期待リターンを入れて、計算します。
その際の分母のリスクに、さきほど計算したリスクを持ってきます。
例えば、期待リターン10%, 5%と言われたら10%の方を選択しがちですが、
リスク(平均からのばらつき度合いでしたね)
がそれぞれ20%, 1%だとしたら、
前者のシャープレシオは10/20=0.5, 後者のシャープレシオは5/1=5と、後者の方が断然投資効率が高い、
つまり、小さなリスクで大きなリターンを上げている、選択すべきファンドとなります。
ただし、同じ資産クラス内での比較をしなければなりません。
資産クラスとは、「株」とか「債券」とか、投資先の種類のことです。
さらには、株の中でも、アクティブ運用とパッシブ運用など、運用手法が同じもの同士で比較しなければなりません。
これらについては、追い追い解説してゆきますね。