「法則1」お金に対する不安を解消するには?
おはようございます。
資産運用学教授の長岐(ながき)です。
私は、銀行員だった経験に基づき、お金に関する基本的なことを分かりやすく、お伝えしていきます。
「将来に対する不安」の正体とは?
かつて日本のサラリーマンは会社に対しては絶対の忠誠を誓う会社人間が普通で、会社のためなら家庭を犠牲にしてもかまわないという、今で言えばいわゆる『社畜』タイプの人が多かったのですが、その見返りとして将来にわたる身分と安定した収入が保障されていました。
ところが、今の時代はそうではありません。
最近の20代、30代の若者たちは生まれたころからずっと不景気な社会情勢の中にいるため、将来に対するさまざまな不安を抱えて生きています。
「現在勤めている会社は、10年後もあるだろうか?」
「給料は順調にあがっていくのだろうか」
「老後の年金制度は、どうやら期待できないようだ」
そのような不安やあきらめに苦しみ、それが原因でやる気をなくしたり、ひどい場合にはうつ状態になってしまったりする人も増えているようです。
ただ、そんなふうに「会社や社会には期待できない」と感じているということは、逆から見れば、ある意味「会社や社会に依存したいと思っている」ということになります。
生活するために必要なお金は会社や社会から受け取るしかないと考えています。
会社にずっと面倒をみてもらいたいのに、それが期待できない。
社会保障制度を頼りにしているのに、なんだか不安で仕方ない――そう思っているのでしょう。
自分ではない誰かに将来の保障を求め、それがかないそうにないことにがっかりしている。そういう気持ちでは、やはりいつまで待っていても未来への不安が消えることはないでしょう。
ここはやはり、自分自身で不安を解消する手段を考えて、自分自身で状況を変えていくしかありません。
そのためには、まずは人生のライフプランニング、つまり今後の「自分の人生をどうしたいのか」を冷静に考えてみる必要があるでしょう。
お金についての現在の自分の認識を確認し、今のままでは不安だと思うのならこれからはどのようにすればいいのか、今の生活のなにをどう改めればいいのかなど、お金の使い方全般について考え直さなければなりません。
お金に対する不安を書き出して整理してみよう
あなた自身がお金に関して、具体的にどのような不安を抱いているのかを最初に整理してみることが大切です。
ちょっと見直すだけで変われるかもしれませんし、できるところから行動を変えれば違う結果が生まれてくるはずです。
◆将来の生活で収入は不安にならないか
老後の年金はどれくらいもらえるのか。
それだけで足りない場合には何歳までにいくら貯めればいいのか。
それは今の給料で可能なのか。
未来に必要なお金を算出してみると、足りなくなる部分が見えてくるはずです。
家族がいる場合は、教育費やマイホーム資金など、ライフステージごとの出費予定も組み込んで計画を立てる必要があります。
◆会社の仕事だけに時間をとられていて、大丈夫なのか?
会社がもしも倒産したら、自分はどうなるのか。
リストラされたら、自分になにができるか。
万が一に備えてどのくらいのお金を貯める必要があるのか。
大企業であってもいつ倒産するかわからない、また、業績が悪化して定年を待たずにリストラされてしまうかもしれない昨今の状況の中では、「今は仕事があって毎月それなりの給料をもらっているから」といって安心してはいられません。
早いうちから将来のリスクヘッジのためにも貯蓄や投資を始める必要があります。
できれば会社以外からも収入を得られるような仕組みをつくるべきです。
そのためには自己投資の時間、お金が必要です。
◆お金の使い方や貯め方は今のままでいいのか
ムダ遣いしていないか。
将来のために上手にお金を使って自己投資できているか。
自分の生活の中で、浪費だと思われる部分をなるべく自分の未来への投資に振り向けることが重要です。
また、消費もいくらくらいまで、と制限をつくるなどしてしっかり管理していくことが大切です。
◆自分のお金の常識は正しいのか
マイホームは何歳くらいで買うべきか、それとも買わない方がいいのか。
給料さえもらえれば、安心していていいのか。
「マイホームは若いうちに買って、定年時の退職金で支払いを完済しよう」
「働く限りはお金はもらえるはずだから大丈夫」
というふうに、将来の計画を安易に立ててしまいがちですが、それは本当に確かなことなのかを考えてみることも必要でしょう。
少しでも不安があるなら、その不安に真正面から向かい合って、解決法をさがしておくことが幸せな未来の実現のためには欠かせません。
普通に働いていても安定した収入は得られない
残念ながら、今の時代は「がんばって働けばなんとかなる」というわけにはいきません。安定した収入を確立するためには、複数のキャッシュポイントを持つことが大切でしょう。今までのように単一の収入だけに依存しないという強い気持ちが重要なのです。
ぜひ、自分の力で収入を生むしくみをつくり、会社や社会への依存をなくすために動き出しましょう。
この、自分の力で収入を生み出すしくみとしてオススメなのが、不動産投資なのです。
*この記事以外にもコラムをアップしています。その他コラムはインベスターズギルドのコラムサイトでご覧ください。http://investorsguild.jp/column/eliminate-anxiety/
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