なぜただのサラリーマンが2億円以上の投資用不動産を所有できたのか

おはようございます。
資産運用学教授の長岐(ながき)です。
私は、銀行員だった経験に基づき、お金に関する基本的なことを分かりやすく、お伝えしていきます。

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入社3年目のサラリーマンAさんの場合

Aさんは、地方出身で、本人いわく「名前をあまり言いたくないような…」という大学を卒業して都内の一般企業に就職した、こう言ってはなんですが典型的な「平凡な」サラリーマンの若者でした。

ただ、大学時代から株式投資には興味があり、いくつかの株を買ったり売ったりしていたそうですが、結果は「儲けたり、損したり」を行ったり来たり。とても安定的な収入に結び付くものではなかったようです。

 

そんな時に出会ったのが一冊の本でした。お金に関する本として、今やバイブルとも呼ばれている『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著・筑摩書房)です。安定的にお金を増やしたいと思っていたAさんにとっては出会うべくして出会った運命の書とも呼べるもので、それまでの自分のお金の常識をひっくり返されて大変感銘を受けたそうです。

 

ただ、当時はまだ大学生。不動産投資は、あまりにも縁遠いものと思われました。ただ、このとき出会った「不動産投資」という言葉は、その後ずっと心の奥底にひそかに残っていたのです。社会人になって3年目、今度はまた別の不動産投資の本と出会ったのです。

 

たまたま立ち寄った書店で何気なく手に取ったその一冊の本が、魔法のようにその後の人生を変えてしまったのだから驚くしかありません。その本にはいったい何が書かれていたのでしょうか。

そこには、5000万円、1億円といった景気の良い数字と、笑顔で成功体験を語る不動産投資家の声が載っていました。勤務する会社では、たとえば部長職にまで昇進したとしても年収は1500万円程度でした。なのに、その数倍もの年収を稼ぐ不動産投資家がその本には何人も紹介されていたのです。これを見た時、Aさんの心の中の声がこう叫んだのです。

 

「サラリーマンという小さな世界に閉じこもっているのは、本当にいいことなのか!?」

 

この声は、その後もずっとAさんの心の中でことあるごとに叫び続けました。

お金の奴隷になるか、お金を働かせるか

心の声に突き動かされるような形で、Aさんはさまざまな不動産投資セミナーに通い出すようになりました。不動産は株とは違って安定的に収入を得られ、あまり手がかからないのでサラリーマンを続けながらでもできそうに思えたのが魅力だったといいます。

 

あるセミナーに参加した時のことです。講師が『金持ち父さん 貧乏父さん』を取り上げて次のように熱く語っていました。

 

「サラリーマンは経営者や会社に雇われて給料をもらっている。だから『サラリー』マンなのです。我々はそのお金をもらうために『お金に働かされている』といっても過言ではありません。このままの状態だとお金の奴隷になってしまい、一生お金のために働かされてしまう。ならば、『お金を働かせる』ようにしよう!」

 

この「お金を働かせる」という言葉が衝撃的で、脳裏に焼きつきました。不動産投資で成功するというのはつまり、お金を働かせて資産を生み出すことであるということに気づいた瞬間でした。

セミナーの後、もう一度『金持ち父さん 貧乏父さん』を夢中で読み返しました。

最初に読んだ時には学生だったから不動産投資は手の届かない世界だったけれど、今は違う。読み終わる頃には「不動産投資を始める!」という強い思いでいっぱいになりました。

大失敗を乗り越え、今では2億円以上の投資用不動産を所有

Aさんが25歳で初めて購入した不動産は、新築の区分マンションでした。そしてこれは、大失敗の結果に終わってしまいます。このことは、不動産投資物件の選び方のところで詳しく説明しますが、簡単に言うと新築物件というのは分譲会社の利益が非常に大きくとられているため、買った時点で物件の潜在的な価値はガクンと落ちてしまうことが多いのです。

定家賃の計算などは、あくまで想定ですから、いずれ家賃収入は当初よりも下がっていきます。「あれよあれよ」という間に、毎月のローン支払いと収入のバランスが赤字になっていた・・・そんなことが起こってしまいます。

 

ただ、Aさんの素晴らしいところは、この失敗を糧に次のステップへ進む勇気を持っていたことです。失敗をリカバリーするために、それまで以上に積極的に不動産投資セミナーに参加し、物件情報を毎日大量にインターネットなどでチェックするようになりました。暇さえあれば、実際に物件見学も行ったそうです。

これらの努力が実を結び、ついに、キャッシュフローを生み出す優秀な投資用不動産を手に入れることができたのです。

 

今ではAさんは、2億円以上の投資用不動産を所有し、そこから家賃収入を得ています。そのおかげで会社に勤めながらも縛られることなく、自分の人生を自由におおらかに、おおいに楽しんでいるそうです。

 

 

*この記事以外にもコラムをアップしています。その他コラムはインベスターズギルドのコラムサイトでご覧ください。http://investorsguild.jp/column/salaryman-invest/

 

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