ギリシアのデフォルトはどんな影響があるか2
■一国の一時的な問題ではなく、EUの仕組み(構造)的な問題だから
どういうことかというと、第二、第三のギリシアが生まれる土壌が整っているということです。
ユーロという共同通貨を採用している国々は、ギリシアに限らず、日本やアメリカのように、自国の意思で通貨を増やすことができません。
毎回EUの中央銀行の顔を伺いながら、借金するしかないんです。
日本も当然のようにそうですけど、
収入>支出
となっている国は少ないです。
どんどんインフレになっている世界であればまだしも、全世界において低金利、デフレの時代ですから、借金は目減りすることなく、加速度的に増えていきます。
自国の政策のみで、豊かで、持続可能性があるのは、ドイツくらい。
ドイツは産業が強いから、ユーロ安の恩恵を受けて、輸出ですごい儲かっているんです。
あとは、膨らむ借金にヒーヒー言っています。
つまり、EUの中でも格差が生まれているんです。