不動産投資は法人で実践しよう!(4)4
◯最後の手段は、保険と退職金ですね。
・保険活用
全損と半損がありますが、税金を繰り延べするという意味では半損保険がメインになります。但し、キャッシュが出て行くデメリットがありますので、物件を購入して成長するステージが一段落して、経営安定化を図る時に使用すべきでしょう。保険活用の基本的スキームは、保険の解約金を役員退職金として受け取ることです。このためには保険の活用と同時に、法人の役員退職金規程を制定しておく必要があります。また、解約返戻金の最大時期を役員退職時期に合致させた保険設計が必須となります。
全損保険は、返戻率は最高でも75%になりますが、法人の実効税率(36%仮定)と比べると節税効果は出てきます。半損保険の返戻率は最高100%になりますが、損金処理が半額になることに注意してください。
・お薦めの書籍:オーナー社長の戦略的生命保険活用術、幻冬舎 著者:亀甲美智博
以上で、不動産賃貸経営学の法人化の入門的な講義は、一旦終了とさせて頂きます。
さて、月曜日の東京マーケットは、多くの場合に弱気に推移している印象ですが、皆さんにはどう写っているのでしょうか?東京がいち早く開くのですから、多少悪い材料があろうとも、前向きに強気で行ってほしいものです。