中国で何が起こっているのか? その影響は?2
3)3つめは、米FRBの利上げタイミングへの影響です。元安イコール米ドル高です。米ドル高は米国の輸入物価の低下を通じ米国内のインフレ率に下方圧力をかけます。
FRBは利上げの条件にインフレ目標2%の達成を上げていて、これを下回れば、利上げに踏み切れません。また、米国経済そのものが中国経済減速の影響を受けて減速してしまうと、利上げをしてしまったら、経済成長を妨げてしまいます。
市場は不確実なことを最も嫌います。米国の利上げも不確定要因、つまりリスク要因でしたが、最近では、市場のコンセンサスは9月の利上げで固まってきていました。それがまた、どうなるかわからなくなってしまったのです。
「どうなるかわからない懸念」が高まったことで、『ダウ平均株価は一時300ドル近く下げ、ドイツのDAX株価も約3%下落しました。』
・・・とメディアに書かれていますが、実際、ダウ平均はたったの33セント安で取引を終えたのです。一時300ドル下げたのは事実ですが、普段は終値しか書かないのに、昨日は終値のことは全く書かないのねー、という感じです。書かれ方に騙されてはいけませんね。事実を確認する癖をつけたいものです。
話がそれました(汗)。