中国で何が起こっているのか? その影響は?4
どういうオペレーションをしているかというと、中国外貨取引センターという所が、毎日、市場が始まる前に、すべての銀行間外貨為替市場のマーケットメーカー(売値と買値を提示して両方の取引に応じる役割を担う金融機関)に価格を問い合わせます。
そして、すべてのマーケットメーカーが出した価格のうち、最高値と最低値を取り除いて加重平均し、当日の人民元対米ドルの為替レート仲値としています。これが基準値です。
これに1日当たりの変動幅プラスマイナス2%を許容していました。通貨が著しく上下しないよう、変動幅を決めているのです。基準値は、その上限下限を決めるために出しているものなのですね。
変動はするけど、上限下限が設けられているので、中国は、半分管理、半分変動相場制、と言えます。
が、このところ、その日の市場の実勢値(終値)と(朝決めた)基準値が掛け離れる傾向にありました。