投資におけるリスクって?2
ここで、別のBという資産のパフォーマンスが、7%マイナス、5.5%プラス、8.5%マイナス、だったとすると、
同じように7と5.5と8.5の平均を出します。7%となります。
Aの変動の平均は1.5%、Bは7%。
これだけでも、直感的にBの方がリスクが高いとみなすことができますが、この数値の精度をもう少し上げてみたいと思います。
精度を上げるために、毎日のリターンが平均からどれだけ離れているかを見ます。
資産Aの昨日の0.5%は平均1.5%から1%乖離しています。
今日の2.5%は1%、明日の1.5%は平均と同じですから乖離幅はゼロです。
この乖離幅の平均をとります。(1+1+0)/3 で0.66になります。
同じように、Bの乖離幅の平均をとると{(7-7)+(5.5-7)+(8.5-7)}/で1になります。
この、0.66と1が、リスクと言われているものです。
(本当は、「乖離幅の2乗の総和のルート」という、もう少し複雑な計算をします。これは、統計学をやった方ならお判りと思いますが、標準偏差と呼ばれているものです。)