日本の不動産投資の将来性2
◆第二の背景としては、2020年の東京オリンピックが挙げられます。2020年を睨んで、特に首都圏のマンション価格が上がっていますね。
東京は富裕層が多いことから、我々一般不動産投資家から見ると、首都圏は1棟物の不動産投資市場では無かったのですが、この状況は環状的に都内から周囲に広がっています。以前では、表面利回りで11~12%ではネットに長らく放置されていてもおかしくないような北関東の1棟RCマンションでも、最近では1桁台の価格で堂々と掲載されています。
我々投資家も、利回り10%以上だと、少し詳細資料を見てしまうような状況です。ある種の情報操作に近い状況になってしまっています。しかも、銀行が融資に前向きなんですね。銀行も、億円級の融資先がお得意さんになりますので、利回りが低くても融資を出さざるを得ない状況なのです。
そしてこのような物件では、満室経営に向けた何らかの地域的な特徴やメリットがあれば、買付けが入って足速に売れていく状況にあります。東京オリンピックまでは、特に首都圏ではこのような状況が継続するとみています。北陸新幹線が開通した富山や金沢も、不動産投資は熱い状況のようですね。