銀行員が先駆けてこっそりやっている「オフショア投資」を始めるには?

おはようございます。
資産運用学教授の長岐(ながき)です。
私は、銀行員だった経験に基づき、お金に関する基本的なことを分かりやすく、お伝えしていきます。

023

オフショア投資の最大のメリットとは?

分散投資の3つの対象として「現金」「不動産」と「オフショア投資」であることは別の回に述べました。そして3つめの「オフショア投資」の最大のメリットは「時間を分散できるから」でしたね。

実は、分散投資の考え方の中で最も重要なのが、この「時間の分散」なのです。

 

投資商品というのは、いつがいちばん安いのか、高いのかを正確に見極めることができません。

買い時を見ている間にどんどん価格が上がってしまった、このまま上がりそうだと思って慌てて買ったら今度は下がり始めた・・・そんな経験はどなたもきっとなさっているでしょう。

そのタイミングのリスクをできる限り回避するために考えられたのが「時間を細かく分割して買っていく」という投資手法です。

時間を分割して投資するための“ドル・コスト平均法”

時間を分割して投資する際に使われるのが「ドル・コスト平均法」です。

このドル・コスト平均法について基本的なことから説明していきます。

 

ドル・コスト平均法は、株式や投資信託などの金融商品の投資手法のひとつで、定額購入法とも言います。

一度に手持ちの資金のすべてを投入して購入するのではなくて、分割して均等額ずつ定期的に継続して投資していきます。

 

例えば、予定資金を投資する時に、一度に全額ではなく12分割して月末ごとに資金の12分の1を投入し、一年かけて全量を使うというやり方です。

この手法は相場の高い時に買ってしまうという高値づかみのリスクを避けるための「時間の分散」の一種です。

数量を等分するのではなく、金額を等分する点が特徴です。

価格が高い時は購入数量が少なくなり、安い時には多くなるため、単純な数量分割に比べると平均値では有利になるとされています。

 

価格が下がった場合だけでなく、上がった時にも買う点で、損益分岐点を引き下げるために価格が下落した場合にさらに買いつけるという、いわゆる「難平(なんぴん)買い」とも異なります。

健全な個人投資家になるためのバイブルと呼ばれている『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール著 井出正介訳)の中でも、「ドル・コスト平均法はリスクを効果的に軽減する」と、そのメリットが語られています。

 

ただ、ドル・コスト平均法では複利効果を享受するまでに10年単位の長い時間がかかってしまいますから、これをデメリットと感じる人も多いようです。

オフショア投資のはじめ方

さあ、いよいよ、銀行員がこっそり始めている「オフショア投資」を具体的にご紹介していきます。

オフショア投資というのは、簡単に言うと、海外で運用されているファンド(オフショアファンド)に投資することです。

 

オフショア投資の商品のほとんどは、海外でしか購入できません。

購入するためにはHSBCなどの海外の銀行でオフショア口座を作っておく必要があります。

 

オフショア口座の作り方は、コチラのコラムをご確認ください。

http://investorsguild.jp/column/offshore

 

オフショア投資の仕組みは、日本の投資信託とほとんど同じです。

ただ、大きな違いは、海外の運用会社は大変高水準の実績を誇っているということです。

 

これは、運用会社の成り立ちと関係が大きいでしょう。

日本の投資信託の運用会社は、ほとんどが銀行系・証券会社系ですからバックがしっかりしています。

そのため、運用実績の数字にあまり執着しなくても会社の経営状態には大きく影響しないわけです。

 

これに対して海外の運用会社は大半が独立系ですから、運用実績の数字が会社の業績を即左右してしまいます。海外では日本に比べて、運用会社実績を上げるために必死になっているのですね。

 

ドル・コスト平均法を活用するための金融商品としては「オフショア積立ファンド」がお勧めです。これは投資信託と生命保険をミックスした商品です。

 

運用実績が良ければ、払い込んだ額よりも大きなリターンが得られるというのは投資信託と同じですが、生命保険なので払い込みの途中で死亡した場合には、払い込んだ額を若干上回る保険料を受け取ることができる仕組みです。

運用するファンドは多数あり、契約者自身が選ぶことができます。

もちろん複数のファンドを選ぶことも可能です。

 

同じような金融商品で「変額年金保険」というものがあります。

これは日本でも販売されていますが、維持管理手数料があまりに高額なのでお勧めできません。

少し前には、この変額年金保険の商品について高齢の契約者とのトラブルが表面化し、社会問題にまで発展しました。

保険という名がついてはいるものの、投資信託の性質も持っているため払い込んだお金が全額保証されるわけではないことへの説明不足が原因だったようです。

 

オフショア積立ファンドを始めるなら、海外の運用実績の高い商品を選びましょう。

長い歴史のある会社が多いので、手数料などのコストは低いところも多く、長期運用には最適です。

 

 

*この記事以外にもコラムをアップしています。その他コラムはインベスターズギルドのコラムサイトでご覧ください。http://investorsguild.jp/column/way-of-offshore/

 

————————————–
※この記事が参考になったという場合には
シェアしていただけると大変嬉しいです!

  • 銀行員だけが知っているお金を増やす仕組み
  • お金の考え方を学ぶ
  • お金を貯める準備をする
  • お金の貯まる流れをつくる
  • お金をふやす仕組みをつくる