中国で何が起こっているのか? その影響は?1

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再び、お隣中国が喧しいです。

中国人民銀行(PBOC)は8月11日に人民元の対ドル為替レートの基準値を前日から1.9%引き下げ、12日には更に1.6%引き下げました。

その影響で、日経平均株価は昨日12日に、一時400円を超す下落となり(終値-327.98円)、他にも円や新興国通貨が売られました。

なぜ、中国が基準値を引き下げると日本の株価が下がるのでしょうか。

理由は、複数ありますが、主には、次の4つが考えられます。

1)人民元安イコール円高です。円高を通じ、中国への輸出が先細るとの懸念から、特に、中国での売上高の割合が多い鉄鋼や建設機械銘柄が売られました。

 

2)通貨安は主に輸出増を通じ、その国の経済や企業収益を下支えます。基準値引き下げを通じPBOCは経済を下支えようとしたと解釈され、それほど中国経済は減速しているのか、との思惑を呼びました。

中国は世界第2位の経済規模を誇るので、中国経済が減速すると、世界経済に影響を与えます。特に近隣諸国への影響が大きく、スタンダード・アンド・プアーズは、中国の成長率が今後2年間で2%下振れすると、香港や台湾は2%以上、韓国やシンガポールは約1%下振れすると試算しています(本日付け日経新聞)。

 

そうなると、日本経済も影響を免れないとの懸念が広がりました。中国人観光客も減ることが予想され、爆買い期待で年初より買われてきた、小売りなどのいわゆる「インバウンド銘柄」が下げました。

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